最近読んだ不動産小説&コミック3冊

 実はここのところ引っ越しを考えているのだが、賃貸サイトというのは恐ろしい時間泥棒である。物件情報を検索しているだけでものすごい勢いで時間が流れていく上、本人的には「引っ越しの準備」のつもりなのでブレーキがきかない。あと、不動産を題材にした小説とかコミックとかをよく読むようになった。以下紹介したい。

(肝心の引っ越しの準備はもちろん全く進んでいない)

成田名璃子『不動産男子のワケあり物件』

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不動産男子のワケあり物件 - 電子書籍・コミックはeBookJapan

 就職難で(不可抗力気味に)学歴を偽って不動産業者の内定をもらった大学生が、入社前のアルバイトとして街の不動産(儲け第一主義でブラック気味)で働くことになる、というもの。わざとダメダメな物件を最初に見せ、そこそこの物件、最後に本命の物件を見せるというようなテクニックからはじまって不動産業界の実体を描く。

 なんつーか、不動産業界怖い。引っ越ししたくない、と思わせてくれる作品である。やはり最強と噂されるUR賃貸かを頼るべきなのか。でもURは単身者向けの物件あんまりないんだよなー。

■マキヒロチ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』 

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不動産男子のワケあり物件 - 電子書籍・コミックはeBookJapan

 自分はもともと中央線沿線に暮らしていたもので、やはり中央線と言ったら「吉祥寺」という印象と憧れが強い。そんな吉祥寺信仰に囚われた依頼人に対して、姉妹二人組の不動産屋が東京のレアな街を紹介してくれる……というマンガである。↑を読んだ後だと、ああこの不動産屋が実在してくれたらって思う。
 自分はこれ読んで、錦糸町方面もいいかなぁと思うようになりました。
 あと五反田を紹介された自分探し系OLの子は50%ぐらいの確率でゲンロンカフェに入り浸るようになって今頃はてなブログを始めてると思います。

■池辺葵『プリンセスメゾン』

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プリンセスメゾン - 電子書籍・コミックはeBookJapan

 こっちは木造アパートに住み、居酒屋の店員をしながらマンション購入を夢見る無口な女の子を主人公に賃貸でなく分譲マンションを巡っていく話。無論、今の私には分譲なんて夢のまた夢なわけですが、売る側買う側、様々な階層に生きる女性たちがマンションで一時交差する群像劇としてなかなか楽しく読めました。

 

というわけで他にもオススメな不動産作品がありましたら教えてください(そんなことより引っ越しの準備を真面目にしろ)。