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前島賢のラノベ以外

ebookJapanにて「前島賢の本棚晒し」を連載中の前島が、それ以外(マンガとかパンゲーとか映画とか)について書き散らすチラシの裏。amazonへのリンクはアソシエイトを利用しています。

ジェダイの中心でアイを叫ぶんだカイロくん

 

 

スター・ウォーズ:EP7』のネタバレを含みます。ご注意ください。

 

 

さて『EP7』です。『SW』に関しては、映画はとりあえず見てます程度のニワカ(そのクセ初日初回の上映に行ってるというミーハー丸出し野郎)な私ですが、すでにあちこちで言われている通り、カイロ・レンくんが素晴らしかったです。正直予告編見たときは、こいつ、なんかあんま貫禄ないし、こんなんでダースベーダーのかわりがつとまるのか? と(おそらく皆さんと同じように)不安に思っていたところ、

ダースベーダーに憧れるヘタレな若者」

という驚くべきキャラクターとして我々の前に現れたのです。

でも、考えてみればものすごく正しいと思う。過去6作というのはベーダー卿の物語と言っても過言でもないわけで、今更どんなキャラ出したって「ダースベーダーに比べればイマイチ」「ベーダー卿を見習え」と言われるに決まっていたのだ。だとしたら「ベーダー卿になろうとしてもなれない厨二病キャラ」を悪役にしてしまえばいい。まさかの発想の転換。その手があったか!

21世紀。アイドルが「唯一無二のカリスマ性」を持っていた時代が終わり、「会いに行ける」「身近な」存在となった時代(適当)。そんな時代にふさわしい新たなるシス……いやシス未満。一生懸命シスになろうと泣きながら頑張る、どこにでもいる普通のドジっ子。それがカイロ・レンくんでありました。

いや、ほんと、このヘタレっぷりが可愛くて仕方がない。上司に「光の誘惑に屈しそうですー」とか弱音はいたり、失敗して八つ当たりしながら部下を呼んだら「なんかキレてるからほっとこうぜ」とスルーされたり、パパに反抗期アタックきめちゃったり、フィンとのバトルで「いや、ちょっと脇腹痛いわー、脇腹痛いから、素人にライトセイバー戦で負けそうだわー」アピールしながら戦ったり……、もう、この子大丈夫か……と心配で心配でたまらない。大丈夫、おじさんがついてるから、一杯握手券買って君を立派なアイドル……じゃなかったシスにしてあげるから! 君もなれるよベーダーに! と応援したくなるまさかの新機軸悪役。がんばれ、カイロくん。がんばれ、がんばれ。

(いや、鑑賞中はあまりのヘタレぶりに、あれ、コイツただのカマセなんじゃねーか? もしかしてこのレイって子がダークサイド落ちして、女ダースベーダーになるとか? じゃあカイロくんはレイを悪落ちさせるだけの使い捨て? って心配になるぐらいだったので、そうならなくてホッとした)

そもそも僕は、「レイとアスカとどっち派?」と聞かれるたびに「シンジくんに決まってるだろう!」とずっと答え続けて来たぐらい、アムロとかカミーユとか相葉昴治とか、とにかく不安定で傷つきやすい少年たちが本当に大好きなのだけど、まさか『スターウォーズ』でそんなキャラクターに出会えるとは思っていなかったので、大変、よかった。素晴らしかった。

というわけで『スターウォーズ』の新三部作は僕にとってカイロ・レンくんの映画である。

今後の展開を予想すると、たぶんEP8は新ジェダイのレイがルークに稽古を付けてもらう映画であると同時に、カイロくんの修行の映画になるはずだ。わかんないけど多分、ダース・スタローンとかが出てきて、カイロくんを鍛えたりするんですよ。『カイロ~ベーダーを継ぐ男~』とかでどうか。

んでEP9はそんな彼がジェダイに更正する物語です。だから、ラスボスの精神攻撃くらってカイロくんが、暗い体育館でパイプイスに座って頭抱えて悩んだりするんですよ。
「ダークサイドに落ちるとみんなが褒めてくれるんだ!」
「ダークサイドに落ちない僕になんか意味はないんだ!」
とか、叫んだり
「そのうちフォースがなければ何もできなくなるのよ、私みたいに」
とかレイに責められたりする。

もちろん可能性の世界とかいうことで唐突に学園ラブコメ編が始まって、

ファズマ「もぉ、さっさと起きなさいよ!(ガバーっ!)ギャー エッチ、バカ! ヘンタイ! 信じらんない!」
カイロ「仕方ないだろ! 朝なんだから!」

レイア「カイロったら、せっかくファズマちゃんが迎えに来てくれてるのにしようのない子ね」
ハン・ソロ「ああ」
レイア「あなたも、新聞ばかり読んでないで、さっさと支度してください!」

レイ「あー遅刻遅刻! 初日から遅刻じゃかなりヤバイ感じだよねー!」
ごっつーん!

みたいなのもやる。

 

でまあ、最後はカイロくんが、

「僕はここにいてもいいんだ!!」

って叫ぶと、ガシャーン! ガシャーン! ガシャーン!! ってガラスが割れて、青空のもと、レジスタンスのみんなに「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとさん」「ピポポポポ」(BB8)されて、

「シスにさようなら」

「母にありがとう」

「父にごめんなさい」

「そして、すべての、ジェダイナイトに」

「おめでとう」

完。

そんな『スター・ウォーズ:EP9 ジェダイの中心でアイを叫んだけもの』、どうですかね。見たくないですか。僕は見たいんですが。ダメですか。はい、すいません。

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amzn.to

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